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2007年10月19日

琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿

琉球ガラスの作り方-道具編 その2は竿です。

琉球ガラス村の工房を見に行くと、職人さんはみんな棒の先についたガラスを扱っていますよね。
今回はその竿について説明します。

★ 1.竿は暖めてから使います。

写真のように竿の先を窯の口のそばにおいて、竿を暖めて(というより熱して)から使います。1,600℃で解けているガラスは冷たい鉄の棒を入れても温度差がありすぎて巻きついてくれません。ですので竿を暖めてから使います。
琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿


★ 2.竿の種類

吹き竿とポンテ竿の2種類があります。写真の真ん中が吹き竿、両端がポンテ竿です。
吹き竿は拭くために当然中が空洞なのですが、ポンテ竿は吹く必要がないのでいってみればただの鉄の棒にグリップをつけたものになります。
琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿

この竿、道具屋さんで売ってると思うでしょ。
実は職人さんが自分で作るんです。そう、ガラスも手づくりなら、竿も手づくりなんです。
ポンテ竿は鉄の棒を買ってきてカットして、切り口をきれいに磨いて、グリップとなるゴムチューブをカットしてねじ込んで出来上がり。吹き竿は鉄パイプをカットして、切り口をきれい磨き、たたいたり削ったりしながら丸めて細くして吹き口を作るんですよ。

★ 3.竿の役目

(3-1) まずは吹き竿。
下の写真のように吹いてガラスを膨らませます。説明する必要ないですね。
琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿


(3-2) 次にポンテ竿。
名前の通り先にガラスをつけて、仕上げのために吹き竿から製品を移します。
下の写真はポンテ竿の先にガラスをつけて準備しているところ。
琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿

(3-3) ガラスを運ぶ。
器に取っ手や足をつけたり色をつけたりするためのガラスをポンテ竿につけて運ぶんです。
下の写真は色ガラスをつけているところ。
琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿



琉球ガラスの中心的な製品は吹きガラスです。だから竿といえば「吹き竿」ってことになるんでしょうが、私としては、手作りの琉球ガラスは窯からガラスを人が取らなければはじまらず、そのため下の写真ように長い棒でガラスを巻いて取り出すというのが第一の役目なんだろうと思っています。

琉球ガラスの作り方-道具編-2.竿



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