琉球ガラスの作り方-ガラスのかぶと編(2)

日誌当番

2008年04月28日 15:19

琉球ガラスの作り方-かぶと編(1)の続きです。

ここからはいよいよ上原正さんによる仕上げです。
じっくりご覧ください。


12.まずは吹き竿から切り離した口を整えます。



13.模様となるガラスの線を巻いていきます。
  透明なガラスに見えますが、実はオレンジ色のガラスです。
  あとで再加熱することでオレンジ色に発色なるんです。



14.ここからが見せ場です。
  まずは、はさみで縦に切れ目を入れます。



15.縦に入れた切れ目の端から今度は両側へ横に切れ目を入れます。
  まだまだ熱いガラスはぐにゃぐにゃです。でもここでガラスの端っこ同士がくっついてしまうとアウトです。それにこれだけぐにゃぐにゃになるぐらいやわらかいのですから、自分の重みで下に垂れ下がっていきます。慎重かつ大胆・すばやい作業が求められます。



16.はさみを入れるときにぐにゃぐにゃになったガラスの形を整えます。
  みなさん、どの部分かだいたいわかってきましたよね。
  ハイ、かぶとのすその正面折り返しの部分です。
  ガラス村のガラス原料は早く固まるので、ゆっくりと作業しているとドンドン固まって形が整えられません。すばやい正確な作業が求められます。



17.さらに形を慎重かつすばやく整えます。



18.かぶとのすその部分をかっこいい曲線になるように広げます。



19.正面のすその部分を開いて広げます。



20.開いた部分の正面に模様を色ガラスでつけます。



21.額の部分にも色ガラスの塊をのせます。
   これが何になるかというと・・・



22.真ん中にチョキンと切れ目を入れて・・・



23.2つに分かれたガラスの塊の端を平らにしながら引き伸ばします・・・



24.さらに引き伸ばしながら、形を整えます。
  はい、かぶとの角の分です。
  この写真に写る道具、上原正さんが使う専用の道具です。



25.完成に近づきつつあります。



26.頭についていたポンテ竿を切り離して・・・



27.切り離した口をバーナーで熱して滑らかにして・・・



28.てっぺんに飾り用の色ガラスをつけて・・・



29.形を整えたら、除冷窯へ入れて出来上がりです。


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